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【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】

第4章 優柔と懐柔


「俺の足がつかないように借りた部屋だ」

が消える前から、彼女を守るために住まわせていた。
だが自分の身は自分で守れると言い張る頑固な"彼女"を尊重して保護をしていなかった。

『え…頑固なヒモだったと言う事?』
「頑固で人の言う事を聞かない"恋人"だ」
『あぁ…そっか…うん』

"だった"ではなく恋人"だ"の現在進行形に安堵するだった。

『え!?と言う事は私が居なかった間も住んでた時も零が家賃を払ってたの!?』
「そうだな…、その上、線を引かれ拒否された時は流石に堪えた…」

自嘲気味に笑う。

『それは本当に申し訳ないのだけれど!ここ高いよね…』

自分の通帳をキャビネットから引き出し彼に渡す。

『金額はかなり入ってるから埋め合わせに…』
「必要ない」
『でも…それだと

言い終わる前に横抱きにされベッドに運ばれた。
彼はジャケットを脱ぎソファに投げた。

に覆いかぶさる彼の片手がスプリングを軋ませる。
目の色が少しの変わり、自身の首元に指をかけ左右にずらしネクタイを緩ませる彼から目が離せない。

「もう尊重なんかはしてやらない」
『れ…零』

彼の顔が徐々に近づき唇が触れ…そうになった所で彼のスマホが鳴った。
チュッと軽く唇を合わせると髪をかき上げ大きく息を吐くとベッドを離れスマホをジャケットから取り出す。

「降谷だ」

スマホを耳にあてたままリビングへ消えた。

は仕事の連絡を受けている彼には申し訳ないけれど、色気の漏れた視線を合わせネクタイを緩める彼の姿を脳内再生していた。

(なっ、なんという色気…)  

そして思う。
あの顔にあのスタイルに、あの声に、Mr.パーフェクトと言える中身な上、"多忙"だけれど仕事もできる。


(あの人が自分の恋人とは…にわかに信じ難い…) 
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