• テキストサイズ

【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】

第4章 優柔と懐柔


FBI保護の元、工藤邸で過ごし二週間が経過した。
洗濯(二人分なため二日に一度)
掃除(家が広すぎるため一区画ずつ)
それ以外の家事はほぼ沖矢が行っていた。

珍しく沖矢より早く目覚めたは久しぶりにキッチンに立っていた。

トースト オムレツ サラダ。
ざく切りフルーツにヨーグルトとコーヒー。
二人分をダイニングテーブルにセッティングした。

沖矢が起きてくると驚いた顔をしていた。
自分より早く寝て自分より遅く起きる彼女が朝食を作っていたからだ。

『おはよう昴さん』
「おはようございます」
『簡単なものだけど、どうぞ召し上がれ』

"いただきます"と食べ始める。

「あぁ、伝え忘れていました。今日は朝から夜まで家をあけます」

『…え?』

思わず驚いてしまっただった。

工藤邸に住むようになってからと言うもの…は独りになった事がなかった。
必ず家の中に沖矢がいた。

「おや、寂しいですか?」
『いや、何と言えば良いか…この家で一人になるのは初めてだな…と…』

意外な答えに沖矢は少し面食らった。
は漠然とした不安感と心もとなさを隠せなかった。

「では留守の間は十分気をつけてください。来客予定もありません、誰か来ても対応しないでください」
『子供じゃないんだから…大丈夫』

言いつつも頼りなさげな雰囲気を見せる"レア"な彼女を可愛いと思った。
頭を数回撫で工藤邸を後にした。

普段から特別騒がしくしている訳でもなく、トレーニングや格闘の稽古以外はどちらかと言えば物静かに過ごしている二人。
沖矢が居ないだけで家の中が静まり返ったように感じ、初めて見る家の雰囲気はにとってただただ寂しいものだった。



『どうしよう…とりあえず紅茶いれよ…』

独り言で気を紛らわせた。

/ 299ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp