【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】
第4章 優柔と懐柔
工藤邸のお風呂は大きな檜造りでさながら温泉気分を味わえる。
そして毎日が先に入浴し、沖矢は深夜に入っている様子だった。
『昴さんの中身を知られたくないってことかな…』
は何となくそんな気がしていた。
お風呂を出るとジョディの用意したTシャツとショートパンツに着替えた。
彼女の好みなのか家着は楽でラフな物が多かった。
リビングに戻ると毎日の習慣になりつつある晩酌セットが既にローテーブルの上にセッティングしてあった。
『昴さんて、私をダメする天才かなにか?』
「…はい?」
『ここの心地良さに慣れたら、元の生活に戻る時に大変』
「ずっとここに居ればいいのでは?」
『…それは無理』
ここの生活の心地良さに慣れてきていたは自分の口から出た言葉は信じ難いものだった。
安室の事は意識的に切り離していたとはいえ、他の男との生活に心地良さを覚え始めている自分がいた事に…。
『せっかく用意してもらったのにごめんなさい、今日はこのまま寝る』
"おやすみなさい"と告げ部屋に戻った。
ベッドに横になる。
『…何してるの私…』
窓から月明かりを眺めた。
『…零、………会いたい』
ゆっくり瞼を閉じると涙が溢れた。