【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】
第3章 予兆と徴標
部屋に戻ると沖矢は扉に鍵をかけた。
『…?、どうして鍵を?』
ゆっくり近づきをベッドに押し倒し覆いかぶさった。
『…?』
「安室 透、関係は?」
『何もないって言ってるじゃない』
「なら問題はないな」
押し返そうとするの両腕を右手でキツく掴み頭の上に縫い付けた。
「…痛っ」
左手はゆっくりと背中撫でるように進み抱き込み、顔を逸らすの後頭部を包み自分の方へ向かせ、唇を重ねる。
『ちょ、やっ……んゃ、んんっ!』
とっている行動とは裏腹に優しく深く口腔を犯され…彼には不似合いなタバコの香、LUCKY STRIKEの香がした。
ぼやっとする頭で(なんで…タバコの香で銘柄が分かったんだろ…)と思った。
漸く唇が離されるとは思い切り頭突きを食らわせた。
本人もさる事ながら、これには沖矢も顔を顰めておでこを抑え唸る。
は痛みも相まった涙目でおでこを抑えながら立ち上がりドアの鍵を開ける。
『っっもう!本当に何なの!!二度とこんな真似しないで!!』
と叫びたい気持ちも声もTPOをわきまえ極限に抑えた。
「安室君の時と随分と差があるものだな」
自嘲気味にもとれる雰囲気だった。
何も言えず暫く見つめは無言で部屋を出た。