• テキストサイズ

【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】

第3章 予兆と徴標


当日になり出発駅の群馬まで沖矢の車で向かったは上機嫌だった。

『そう言えば沖矢さん…』
「はい?」
『昴さんだから車もSUBARUなの?』
「そう…いうことにしておきましょう」
『何だ、違うの』

ふふっと柔らかく笑うに少しだけ頬が緩む。

「これからは昴と呼んでください」
『?…昴さん?』

そこに貼り付けた笑みはなくは思わず目を見開いて凝視した。

「?」
『そんな顔もできるのね』

本人は無自覚で見せたものだった。
何事もなかったようにすぐに表情を戻した。
はその貼り付けた笑みに不満そうな顔で視線を車窓に移した。


駅に到着し車を駐車場に駐めコナンと合流し挨拶をかわすと、友達と来ているらしくすぐに戻って行った。
ベルツリー急行を前に目を輝かせるをまたもや沖矢はスマートにエスコートをし個室まで案内する。

個室に入ると知らない女性がソファに腰を掛けていた。

『ごめんなさい、部屋を間違え「間違えてないわよ」…?』

不安そうな顔で沖矢を見るに"大丈夫です"と伝える。

「はじめましてさん、工藤 有希子です」
『は、はじめまして です、…私の名前?』
「私とコナン君とは遠縁にあたるの。さんの事は二人から聞いてたの。噂通り美人じゃなーい♪」
『いえいえとんでも、有希子さんこそお綺麗です。…あれ…もしかして、昴さんが住んでいる邸宅の?』

TVを観ないは有希子が女優だと知る由もなく、素直に綺麗だと思った。
そして沖矢の住む邸宅の表札を思い出した。

「そうよー!さすが探偵さんって言ったところかしら♪」

飛び抜けて明るい有希子に緊張もとけ、記憶のない事までも知られていて驚いただったが、有希子のペースにのまれ気軽に会話を楽しんだ。
暫くすると有希子が席を外し、入れ替わるように部屋へ入る沖矢に誘われ列車内を探索する事にした。

『わー、個室もだけど豪華な装飾!』
「そうですね、この先にレストランもあるんですよ」
『豪華列車の旅っ!』

次の車両のドアを開けると良く知る後ろ姿が目に入った。
/ 299ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp