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【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】

第1章 記憶と感覚


『あぁ、待って待って!今どかしますー!』
「路上駐車したらダメですよ!」
『ごめんなさい!』

婦警さんに頭をペコペコ下げていると蘭とコナンがやってきた。

「さん大丈夫でした?」
『うん、大丈夫でした』
「この車お姉さんのなの?」
『そうよ?可愛いでしょ?』
「安室さんと同じ車だね!」

「ホォ、同じですね」

背後からいきなり男の声がした。
気配を全く感じなかったことに驚き振り返ると、営業スマイル安室がいた。
同時に気配を感じない事に敏感になる自分にも驚いていた。

「どうかされましたか?」
『いえ、大丈夫です。驚いただけです』
「駐車場、ご案内しましょうか?」
『助かります、お願いします』

車に乗り込みエンジンをかけると安室が助手席側の窓をコンコンとノックし、窓を開け"どうぞ"と伝えると乗車してきた。

「その角を右折ですぐに左折です」
『はい、了解ですー』

この距離なら口頭案内で十分だったんじゃないかと心の中で思った。
言われた通りに進み駐車場へいれると右隣も白のRX-7だった。

『隣のFDが安室さんのですか?』
「……」
『安室さん?』

話しかけても反応のない彼に視線を移す。
営業スマイルなど微塵もないその表情はとても険しくも悲しい複雑なものだった。

「…なんの…つもりだ」
『へ?』
「なんのつもりだと聞いている!」
『路駐のことですか?』

何に怒っているのか皆目検討も付かず、的を外れたに益々険しくなる表情の彼。

「…ふざけているのか」
『むしろ、こっちがなんのつもりだ、なんですけれども?』
「…は?」
『私あなたに何かしました?』
「何を言って…」

ここではふと気付いたことがある。
彼は"私"を知っているのではないかと…

『あの…安室さん?もしかして私の事ご存知です?』
「何の冗談を…」
『ご存知なんですね!?』
 
驚いた顔をしてを見る安室。

ここでは確信をした。
この男は"私"を知っている。
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