【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】
第10章 零の奪還
ぢゅぷっと、液体と粘膜が擦れる水音がする。
前戯をほどこしていないの胎内は、降谷をきつく締め付けながら呑み込んでいった。
「…っ、…無理は」
『…ぁ…っ、大丈…夫』
無理はしているし、正直きつい。
でも溢れでる潤沢な分泌液のおかげで、痛みは感じない。
それどころか、足先から脳天まで電気が走るような快感に太腿が震える。
その快感はの中をうねらせて、降谷のものを刺激し続けていた。
『なんか…おかし…ぃ…』
まだ半分ほどしか納めきれていないのに、背筋はざわりと泡立っている。
「っ、」
切なげな降谷の声に、彼の上から見下ろす。
朱に染まる堪えながら見上げる表情があまりにも艶やかで、たまらない気持ちになっていた。
頭が沸騰してしまいそうな昂りに、自身の腰をゆっくりと落としていく。
『…きもちぃ?』
降谷を見下ろすもまた、とても艶やかな表情を浮かべていた。
潤んだ瞳と相まって、どこか嗜虐的に笑む唇に、恍惚な色味を孕んでいる。
与えられる快感に視覚的な刺激は、あまりにも蠱惑的だった。
抜けきれない薬の作用と、直接身体を重ねるのは随分と久しい。
と同様に、降谷もまた性急な勢いに追い詰められている。
「もたな…、そう、だっ…」
自身より余裕の無さそうな降谷に、は満足げに舌舐めずりをした。
しかし、ここでふと思う。
は以前ならばピルを服用し、もしくは降谷が避妊具なりを用いていた。
まさかこの状況の降谷に欲情するなど思ってもみなかったし、ここは病院でとある。
いたすことなど思い付きすらしていなかった。
無装備なうえに無準備だった。
そしてあまりにも衝動的な願いに支配される。
組織は壊滅させ、選べる選択肢は増えた。
彼の特殊な仕事柄、望むことは難しいことかもしれない。
でも、もしも許されるなら、降谷の子種を最奥に注いで欲しいと、は思った。
『…零…、中に、だして』
そう告げるなり、は腰を落とした。
降谷はその言葉にを見つめた。
「っ、ん!」
そして、保たなそうという降谷の宣言通りに、降谷自身からから脈動を感じ、の胎内はとくりとくりと温かい液体で満たされた。