【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】
第10章 零の奪還
病室に戻り、はベッドサイドに腰を掛けた。
何だか2人きりになるのは、とても久方ぶりに感じられた。
「見送りは」
『終わったわ』
「そうか」
ふいに腰に腕がまわされた。
引き寄せられる力に逆らわずに、は降谷に上半身を預けた。
目の前には、ゆらゆらと滲む空色の瞳がある。
どちらともなく、唇を重ねた。
あたたかくて、ひどく甘い口づけに、心はほろほろと解けるような感覚だ。
「、おかえり」
背中にまわされた腕に包まれながら告げられた。
本来ならそれは、が告げる言葉だ。
しかし、その一言に様々な思いが含まれていることはわかっている。
何度も彼の手をすり抜けて、とても、とても待たせたのだ。
『うん…、ただいま』
降谷はやっと人心地つけたように、大きく息を吐いた。
「やっとだ…」
『うん、やっと…』
そして、さらに深く唇を重ねた。
普段よりも少し高い彼の体温は、舌の温度も高くて、はやましさを感じた。
それは降谷も同様だった。
は布団の上から降谷の鳩尾に触れる。
更に手を滑らせれば、固さを孕んだものに触れた。
相手は熱に浮かされた病人であり、ここは警察病院だと理解しつつも、身体の疼きは自制心を追いやっていた。
上目遣いに降谷を伺う。
『…したい?』
降谷からの返答はなく、後頭部に添えられた手に引き寄せられた。
そして再度、深く深い口づけをする。
舌を絡ませたまま、はスリットから手を差し込むと下着を剥ぎ取り、布団のなかに身体を滑り込ませた。
降谷のズボンとボクサーパンツのウエスト部分を少しずらせば、屹立したものがそそり勃った。
降谷の上に股がり、自身の割れ目を降谷の裏筋で擦ると、すでに濡れそぼったそこから微かな水音が耳に届く。
互いの息は荒くて、熱い。
は腰の角度を変え、降谷を迎え入れた。