【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】
第10章 零の奪還
は降谷の元へ駆け寄った。
『零…』
コナンの腕時計型麻酔針と同じ効果を持つ麻酔銃で眠らされてしまえば、しばらく起きることはない。
そしてジンを逃してしまった以上、作戦は頓挫だ。
全てを終わらせるために動いたはずが、最後の最後で迷いが生まれてしまった。
ベルモットの口車にまんまと乗せられてしまったのだ。
はピアスの宝石を押し込んだ。
─『志保…、ごめん…』
─「?」
通話が再会できたということは、抑制装置もすでに機能していないようだった。
─『ジンを逃した…』
─「そう…。と彼は無事なの?」
─『うん。零は麻酔銃で眠らされてるけれど』
はベルモットが姿を現し、ジンを連れ去ったことを伝えた。
作戦の一時中断を伝えたのもの声色を使ったベルモットで、降谷奪還後の作戦は全て潰された。
結果、ベルモットの手の平で転がされたということになる。
その後は、ジンの脱走を幇助したことと、降谷襲撃の実行犯として、貨物船に乗船していた人員は全て逮捕となり、特务である男には承認保護プログラムが適応された。
そして、肝心な黒澤陣に関しては、安否不明と密かに処理をされた。