【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】
第10章 零の奪還
シャワーを浴び終えると、身支度を整えはじめる。
念入りなメイクに、邪魔にならないようにヘアスタイルはアップにまとめた。
そして仕上げに、唇には真っ赤なリップをそえた。
ドレスに着替えていると、ドアがノックされる。
「、入っても?」
『ええ、大丈夫よ』
志保はパンプスと装飾品を手にしていた。
それぞれテーブルの上に置くと、の背中のファスナーを上げた。
「綺麗よ、とても」
『…複雑な気分よ』
2人はやはり苦笑いを浮かべた。
『無理難題…だったわよね』
「これくらい平気よ」
『ありがとう、志保』
「が無事に戻るために出来ることはしたかったのよ。だからほら、ここを出るまでに使い方を覚えて」
『必ず彼と戻るわ。それに、それは私の得意分野じゃない?』
「言ったわね?まずはこれよ…」
志保から一通りの説明を受けると、は全てを頭と身体に覚えさせた。
『凄いわね…、想像以上…』
「博士にも手伝わせたから、使い勝手は良いはずよ」
『本当にありがとう…』
はパンプスに足を通し、装飾品を身に着けた。
『ドレスだけれど、まるで戦闘服ね』
「負ける気がしないでしょう?」
『ええ、頼もしい限りよ』
そして1階に降りると、すでにメンバーは揃っていた。
「さん、こちらの準備は整いました。機器の搬入も済んでいます」
『風見さん、ありがとう』
「私達も手筈通りよ!」
『ありがとう、ジョディさん』
時計を確認すると、時間は頃合いだった。
『そろそろ行きます…、よろしくお願いします』
頷く一同に頭を下げ、は工藤邸を出た。
ドレッシーな装いとは不釣り合いなFDに乗り込み、指定された場所へ向かった。