【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】
第10章 零の奪還
『平和ね…』
はソファーにゆったりと背を預けだらけていた。
何せ今のにとって、任務のない生活ははじめての経験だった。
「退屈か?」
『退屈ではないわ、話し相手もいるしね?』
実際に退屈とは感じなかった。
降谷とのこの生活をはじめてまだ短い、けれど何故かしっくりきていた。
『ジムにでも通おうかしら…、身体がなまってしまいそう』
「朝、走るか?」
『それは良いかも!』
「明日の朝から行こうか」
『そうね!』
気を張ることのない睡眠をむさぼっていたは、降谷が毎朝ランニングをしていたことに気づいていなかった。
『トレーニングウェア見てこよっと』
嬉しそうなを降谷は穏やかそうに眺めた。
初日こそどうなるかと心を痛めた降谷だったが、記憶があろうがなかろうが、はでしかなく。
どんなであっても、どうしようもなく好きになる。
時計をみると、そろそろ正午をむかえる。
キッチンに立ち、の好きなオムライスをこさえはじめた。