【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】
第10章 零の奪還
その日は、降谷を伴って街ブラに出掛けた。
行きたかった定食屋さんへ行き、映画館に訪れていた。
話題のホラー映画をが観たいと言い出したとき、降谷はやはり苦笑いを浮かべた。
しかし以前と違うのは、猫のようにビクビクと驚く反応を見せたはいなかった。
映画を観終えたあとは、服を買いたいと言うに付き合い、ブラブラとショーウィンドウ越しを歩く。
何故だか、は降谷の服を選んでいた。
『これ似合うわよ』
『これ着てみて』
『これも似合うわ』
『これもいい』
あれよあれよと降谷の両肩には、ショップバッグがかけられていた。
「これは…買いすぎじゃないか…」
『いくらあっても、あなたは困らないでしょ?』
と、数歩前を歩くの足はピタリと止まった。
ガラスケースに飾られた1枚のワンピースに視線は向けられている。
「?、君にしては珍しい色だな」
マネキンは真白なワンピースを着ている。
『まっしろ…』
吸い寄せられるようにガラスケースに手を当て、食い入るように見つめる。
降谷の言うように、は白い服を持ち合わせていない。
の好みのカラーは、降谷があまり好まない黒だ。
「、どうしたんだ…?」
『私…白いワンピなんて着ないわよね…?』
「あぁ、僕は見たことがないな」
『そう、よね…』
何故、真白なワンピースに惹かれたのか、にはわからなかった。