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【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】

第10章 零の奪還


抵抗する気力すら失ったはされるがまま運ばれていた。

の着るジャケットのポケットから鍵を抜きとり、ガレージに停まるFDの助手席に乗せられる。
目的地もわからないまま車は発進した。

降谷は何も話さない。
はただ静かに車窓から流れる街並みを眺めた。

そしてとあるマンションの駐車場、シャッター付きのガレージに停車した。

『ここは?』
「君の家だよ」
『そう』

ガレージは2台分で、何も置かれていないスペースに少しだけ物悲しさを感じた。
エレベーターに乗り込み廊下を歩く、扉の前で止まると降谷が数個の鍵を開けた、

(私の家って言ったわよね…、そーゆー関係ならバーボンが鍵を持っていてもおかしくはないか…)

「僕の家でもある」
『あぁ…そういうこと…』

家の中に足を踏み入れても、特に気にかかることはなかった。

唯一、感覚を動かせたのは数歩前を歩いている…

(この男の匂い…)
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