【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】
第10章 零の奪還
ライのマスタングの後をバーボンのFDで追走する。
着た道を遡るように、工場地帯を抜け首都高を通る、停車したのは一件の豪華な邸宅の前だった。
開かれたガレージに駐車した。
門に掛けられた表札には"工藤"と書かれている。
は信じられないものを見る視線をライに投げ掛けた。
何せ組織の人間をパーソナルスペースに連れてくること事態、よほどのことがない限り考えられない事だった。
そして、とライの間に、そのような関係性はない。
『ライ…あなた私を自宅に招くって…、どうかしてるの?』
ライは黙って呆れたように溜息をついた。
チャイムを押すと門が開かれる。
『…ちょっと…』
何も答えず進むライの後を、仕方なしに追った。
そして玄関前に着くなり、扉は開かれた。
出迎えたのは制服を着た青年と、見たことのある顔だった。
『…あなたは、シェリー?』
面識こそ無いけれど、組織の研究室で見かけたことのある人物で、ジンは彼女のことをそう呼んでいた。
そして2人ともライに似た反応を見せた。
額に手をあて溜息をついている。
『どういう反応なのよ?それ?』
「まぁ、入れよ」
「こっちよ」
シェリーはの背中に手を添えると、中へ招き入れた。