【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】
第10章 零の奪還
ローテーブルをソファーが囲んでいた。
座るように指示をされは大人しく腰を掛けた。
隣にシェリーが座り、正面に青年、そして人数分の紅茶を手にしたライは、青年の隣に腰を掛けた。
口火を切ったのは青年だった。
「手っ取り早く進めるか、順を追って話すか、どっちがいい?」
青年は前屈みに座り、年齢にそぐわない鋭い瞳がを見据えた。
(ただの青年じゃないってことね…)
親指を顎に人差し指は唇にあてる。
順を追ってコースを選択すれば、おそらくライの言っていた夜が明けるほどになるだろうと察する。
『手っ取り早く話を進めて』
「そうこなくっちゃな」
青年は紅茶を一口すする。
「あなたは、コードネームはミスティ。副業…というよりカモフラの職業は探偵」
『なぜ…それを…』
は青年を凝視する。
目の前の青年は制服に身を包み年齢は高校生くらい、そのような人物に素性を知られている。
「さん、あなたは記憶を失っている」
『…は?』
自身には昨日までの記憶は確かにある。
しかし昨日の記憶と、今日の現実では説明のつかないことが多すぎた。
「そして、記憶を失うのは2回目だ」
『何を言って…』
全てが理解不能だった。
は唖然と青年を見つめた。
静まる邸宅のチャイムが鳴る。
「私が出るわ」
シェリーは席をたった。
は頭を抱えた。