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【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】

第10章 零の奪還


執刀医はそのままの主治医となっていた。
目覚めたの診察や問診、できうることを行った。

降谷に連絡をいれ病室に戻った灰原は、神妙な面持ちでその様子を眺めていた。
そして病室を出ると、額に手をあてて小さく息を吐いた。

ほどなくして連絡を受けた降谷が到着すると、廊下でたたずむ灰原の醸し出す雰囲気はとても微妙なものだった。

「宮野さん?は?」
「…目覚めたわ」

スライド式のドアに手を掛ける降谷の手を灰原は遮った。

「少し…待って」
「?…が目覚めたんだろう?」
「先に先生から話を聞いた方が良いわ…」
「どういう…」

診察を終えた担当医が2人に声をかけた。

「少し話をしましょうか」

別室に移動した2人は主治医の話を待った。

「まずは、目覚めたことを喜びましょう」
「に何か…」
「身体面には問題はありません」
「には、とは?」
「ね…、私のことがわからなかったのよ」
「…は…」
「端的に伝えましょう、さんは自身に関する記憶が抜け落ちているようです。それが一時的なものなのかは、現状では断言しかねます」

医者は決められたドラマのセリフのように告げていた。
降谷にとっての記憶喪失は2度目の経験になる。

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