【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】
第9章 零と執行人
と降谷をコナンと風見と橘は唖然と眺めていた。
「なんなのよ…あなた…」
『あなた彼を愛していないの?』
「何よ、愛してたわ…、愛したのも私の判断よ!!」
は橘の胸に羽場の住所が書かれた紙を押しつけた。
『どこでどう出会おうが、そんなのどうでもいいのよ』
「…は?」
『誰とどう愛し合ったかが重要だと思うわ。手を伸ばせば届くんだもの、離さないでよ。あなたはその辛さ…知らないわけじゃないでしょ?』
1枚の紙を、橘のジャケットのポケットにしのばせた。
『こんな時は意地なんて張っても良いことないの…見てよ』
はスマホに映る羽場を指した。
橘はゆっくりと振り返る。
そこには涙する羽場が映っていた。
「二三一…」
「鏡子…」
橘はポケットを握りしめた。
『ほら、早く彼の元へ』
橘は小さい声で「ありがとう」と告げると屋上を後にした。
そしては風見の前にたちはだかった。
鏡子同様、風見の胸を遠慮なく叩いた。
「う…、さん」
『カタをつける前に、ごめんなさいでしょ!彼女を追い詰めた責任は、風見さんにもあるわ!』
は一部始終のやり取りに苛立っていた。
橘と羽場に、降谷と自分自身を重ねてしまったから。
「さん…」
『最後にあなたが彼女にすべきこと、わかるわよね』
風見は確認をとるように降谷を見た。
「どんなに憎まれようと、彼女を最後まで守れ」
『ちゃんと送り届けてよね…責任をもって』
「はい…」
風見は橘の後を追った。