【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】
第9章 零と執行人
パスコードの解除に誰もが事態の収束を喜ぶなか、新たな問題が発生した。
降谷は風見からの連絡を受ける。
大気圏突入直後はプラズマが発生するために通信状態が不安定にり、探査機はブラックアウト状態に陥ることがある。
落下予定の警視庁から軌道がそれたかはいまだ不明だった。
「しかも…パラシュートが開かない可能性がある」
「そんな!」
『なんてこと…』
「羽場を…羽場を早くあそこから避難させてくれ!!」
日下部は降谷を突き飛ばし警視庁の屋上へ急いだ。
「日下部検事ー!」
その後を3人は追った。
「羽場どこだ!?」
息を切らした日下部は屋上にいるはずの羽場を探した。
しかし姿は見当たらない。
「…どういうことだ」
「彼はここにはいない」
「だが、携帯では確かに…」
「あなたが見ていたのは合成映像だ」
ドローンで撮影した映像を、あたかも警視庁ヘリポートにいるかのように合成したものだった。
「彼は今、安全な場所にいる」
「…はは…、そうか」
降谷の言葉に日下部は安堵の息を吐いた。
「軌道修正できてないとしたら落下位置はやっぱり…」
「あぁ、4メートルを越えるカプセルが、秒速10キロ以上のスピードでここに落ちてくる!」
は想像する。
落ちてくるなら迎撃して壊してしまえば良いじゃない、と。
『零、爆弾って用意できる?ここ警視庁だし、押収品くらいあるわよね?』
「あぁ、何に使うんだ…」
「それだ!!!」
コナンはヒラメイタ!
「そうか、その手があったんだ。太平洋に軌道を変えて落とすってことだよね?さん!」
短絡的な方法ではなく、コナンは賢そうな意見を出してきた。
はノッカッタ!
『も、もちろんそうよ!コナン君!』
「君達は…何てこと考えるんだ」
降谷はインカムに手を添えた。
「風見、至急動いてくれ。あぁ、公安お得意の違法作業だ」