• テキストサイズ

【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】

第9章 零と執行人


コナンは怪我をせずに済んだものの、体当たりをした安室のFDは着地後に車軸がひしゃげ不動車となった。
のFDも落ちてきた瓦礫にあたりフロントガラスにはヒビが入っていた。

『私がいた意味、あったかな…』

は降谷のFDの後ろに停車させる。
トランクからライフケースを取り出す。

『零、使って』

自分のFDを指差した。
降谷は素早くのFDに乗り込む。

『フロント…割っていいから』
「すまない」

降谷はフロントガラスを叩きつけると視界はクリアになった。

『早く!いってらっしゃい!』
「いってくる」

は降谷とコナンを見送った。


足のなくなったはその場に立ち尽くし顎に指をあて考える。

(…さて、どうしよう)

対向車線沿いに停められた数台のパトカーと白バイが目につく。

警察官達は再度起こるテロに慌ただしく、確実に対処しきれていなかった。

「警視庁が停電した…」
「一体何が起きているんだ…」

警察官達の会話に耳を傾けつつ、同じく慌ただしくしているであろう風見にメールを送信する。

―白バイ拝借します。
貸しイチで後処理お願いします。


いつか降谷の潜入捜査用の服を風見と選んだ時に貸した"貸し1"を強引に返してもらう事にした。
目の届きにくい場所に置かれた鍵の刺さったままの白バイにこっそり跨ぐと走り出す。

事の流れを脳内で反芻する、テロ、犯人、二人の向かった場所…

ふと耳にした警察官達の会話を思い出す。

(停電?なぜ警視庁が…?)

このままでは行き場もなく、盗んだ白バイでいまだ続くIOTテロを避けながら警視庁へなんとなく向かうことに決めた。


/ 299ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp