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【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】

第9章 零と執行人


コナンの誘導に従い到着した場所は、COSDOCだった。

『ここ?』
「うん、急ごう」

駐車場に停車させるとコナンは車から降り、の手を引きCOSDOGの壁際に隠れた。
の袖を引っ張ると盗聴器の受信機になっている眼鏡の横に指を指した。

『?』

もコナンの眼鏡に耳をあてる。

―「降谷さん」

(!…風見さんの声と…零)

受信器に意識を集中させた。

―「何故事件にする事にこだわるんです」

―「事故で処理されれば令状一つ取れなくなる」

―「公安なら令状無しの違法捜査もできるはずです」

―「だからこそ、合法的な手段も残しておかないと。自分の首を締めることになる。自らが行った違法な作業は自ら片を付ける、それが公安だからだ」

―「しかし合法的に事件を公表するか違法に隠蔽するかを決めるのも我々公安のはずです」

―「勿論だ、ただしどちらが最も日本を守ることになるかを考えた上でな」

は大きく息を吐いた。

『…はっきりしたね…』
「うん」

は小さな探偵を見つめた。

事件として立件させる必要があり、その為に毛利小五郎が利用された事が事実となった。

そしてあまりにも途方もない"日本を守る"と言う言葉に彼の信念を覗き見てしまった後ろめたさが募った。

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