【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】
第9章 零と執行人
とコナンは警視庁を後にすると再び妃法律事務所へ足を運んだ。
『こんにちは』
「あら、いらっしゃい」
「コナン君、何度も電話したのよ?」
「え?」
コナンはスマホをポケットから取出し確認すると充電は切れていた。
「バッテリーが切れてる…」
「あれで充電できる?」
妃が応接用のテーブルに置かれた充電器を指差した。
「うん、ありがとう」
スマホを充電器に差し込んだ。
「いつもはもっとバッテリー持つのに…」
『?』
は差し込まれたスマホが気になりソファーに腰を掛けた。
「で?なんで電話くれたの?」
「もうすぐ事件の資料が届くの」
「蘭がコナン君にも見て欲しいって」
「だってコナン君は良く面白いとこ気づくし、それに何かあったら新一に伝えてくれるかも知れないし…」
コナンは力強く答えた。
「うん!新一兄ちゃんに必ず伝える!!」
そんな小さな探偵の現状には胸が痛んだ。
「お待たせしました」
分厚い封筒を手にしたショートカットの女性が事務所の扉を開けた。
毛利小五郎の弁護を名乗り出た携弁の橘鏡子だとコナンから説明を受ける。
「検察側が申請した証拠です」
橘は分厚い封筒を差し出す。
「え…、て事はおじさんの起訴が決まったの?」
コナンの焦りは募る。
は会話を耳に入れながら顎に親指を唇に人差し指をあてスマホを眺めていた。
「検察から間もなく起訴するって連絡があったわ…」
「……お父さん」
「大丈夫、必ず助けるから」
不安そうに俯く蘭を安心させるように妃は振る舞った。
部屋の中心へ向けられたスマホをは自分が"映る"ように傾けると頬杖をつきレンズを見つめた。
口元へ人差し指をあてゆっくりと唇を動かした。
(い つ か ら ?)
画面越しの彼はの感の良さに額を抑えた。