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【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】

第8章 真実と真意


徐々に距離を詰めてくるセダンを横目には苦虫をかみ潰していた。

『緊張感も…警戒も怠ってた…不甲斐ない』

交通量の多い時間帯に仕掛けてくるとも思えず、しかし公共施設に停めた駐車場の車に爆弾を設置する犯罪組織。
悠長に物事を考えている余裕は皆無だった。

『悩んでる暇なんて与えてくれないよね』

左車線を走るの真横に一台が着き、右車線に並走するセダンへ視線を移すと不敵に笑う。

『…追いつけるかしら?』

アクセルを踏み込みサイドブレーキを引きリアを流しながら左折をする。
細かく移動を繰り返し、2時間ほど車を走らせると既にセダンの影は消えていた。

大きく息を吐くと路肩に車を停車させカーナビの液晶に目を移した。

『零を探しに家を出て…ベルモットに会いコナン君達に助けられて…組織に追われ、東京湾まで来ちゃった…』

は車を降りると目の前にそびえる東京湾大型リゾート施設に併設されている国際会議場を見上げていた。
周囲には東京サミットが行われるためからか規制線が張られていた。

『物々しいな…』

建物内から数人の男女が出てくるなりの方へ小走りで近付いていた。
その表情はどこか訝しげな色が滲んでいた。

「申し訳ございません、こちらへの停車はご遠慮ください」
『はい、すぐに移動します』

が車のドアに手を掛けると同時に、大きな爆発音が轟き激しい爆風が背後に迫りくる。
辺り一体は巨大な砂塵に包まれた。

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