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【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】

第8章 真実と真意


「私がにはじめて会った時は…」

既にはジンのお気に入りの人形と影で呼ばれ、いつもジンの隣を歩くかベルモットと一緒にいる姿を組織内で灰原は見かけていた。

『…私がジンとベルモットと一緒にいたの…』
「ええ、私が見かけた時はそうだったわ」

人形と呼ばれる由縁は感情表現が乏しく冷たい表情をしていた事に加え、言葉通りの関係性を表していた事だった。

は片手で頭を抑えた。

『…ジンと?』
「…そうね、期間はおそらく一年半ほどかしら…。はジンと生活をしていたわ」
『……』
「例の指輪もジンがに贈ったものよ。からそう聞いたの」

そして年齢の近かったミスティーとシェリーは顔を合わせれば会話をする事が増え、ジンにシェリーと会う許可をもらい次第に自身の話をするようになり"ある頼まれごと"をされる…

ー『シェリーお願い。大事な彼がいるの…、不測の事態が起こっても彼を危険に晒せない…薬を作って…』
ー「どんな薬…」
ー『奥歯に仕込めるほどの大きさ、記憶が消えてしまうくらいの…』
ー「そんなもの飲んだら…脳に損傷を与えるわよ」
ー『構わないわ、使う時は…おそらく私の過失によるものだから』

そこでシェリーの手により、奥歯に薬を仕込む事になった。

は様々な依頼をこなしたが殺人に手を染める事はできなく、そのせいで元々"お気に入り"と噂されてきたはジンに囚われる事で組織に残った。
ジンと敵対関係にあったアイリッシュはを気にかけていた。

しかし二人が出会う前の出来事まではに聞いた話でしか知り得る事はできなかった。

「…はジンから逃げて捕まったわ…、その時に薬を使ったのね」
『捕まった時にジンに自白剤を打たれたの…』
「記憶が戻っているの…?」
『断片的にね…』

取り戻した記憶と、ライの手により助けられた事と、灰原による話の辻褄は全てあっていた。

「ジンの元から逃げた経緯と、捕まった後に消えたという事しか私にはわからない。私が話せるのはこれだけよ…」
『哀…話してくれてありがとう…』

ジンの元から逃げた理由と、からどんな情報を得ようとしていたのかは、の失った記憶と同様で霧がかったままだった。

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