【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】
第7章 誘発と暴発
「ドライ・ジン、ドライ・ベルモット、アイリッシュ・ミスト、これがミスティ、あなたよ」
『?……ならあなたは、…ベルモットかしら?スウィートじゃなくドライって感じが合ってるわ』
女性の目が見開かれ一瞬の隙きをつき、に銃口を向けていた右手を掴み捻り上げた。
「おいたがすぎるわよ、仔猫ちゃん」
『…ベルモット、覚えておくわ。それとその仔猫って呼び方はやめて…』
はベルモットの手からワルサーPPKを奪い海へ投げ捨てた。
『両手をあげて後ろを振り返らずに歩いて…、妙な動きをすれば迷いなく撃つわ』
はベルモットの背に拳銃を突き付け…、銃爪を引いた。
「あなた…飲まなかったのね?」
『さぁ、どうかしら』
ベルモットはに背中を押され両手を上げると歩き出した。
その表情に焦りなどは一切なく、ただ愉快そうに笑っていた。
「また会いましょう、仔猫ちゃん」
ベルモットの姿が見えなくなるとすぐに車に乗り込み、アクセルターンをして埠頭を後にした。
(ジンとベルモットとアイリッシュでミスティ?お酒の調合?)
暫く車を走らせ後方に尾行が着いていない事を確認すると、路肩に停車をすると、奥歯に仕込んだカプセルを取り出し手の平にのせると半分ほど溶けていた。
『飲んじゃった…身体熱い…』
は朦朧とする意識の中でスマホを取り出し、誰かへ通話をかけた所で意識を手放した。