【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】
第7章 誘発と暴発
ポアロの閉店作業も終わり、降谷とは夜食はジャンキーな物を食べようと盛り上がり、ラーメン小倉を訪れていた。
「閻魔大王ラーメンお待ち!!」
カウンターに腰をかける二人の目の前には背脂こってりラーメンが置かれていた。
『この時間に罪悪感を抱きながら食べるラーメンて…最高!いただきます!』
「明日の朝はいつもより走らないとな。いただきます」
二人は両手を合わせ食べ始めると、店主が降谷に視線を合わせ口を開いた。
「この間銭湯で見かけたがよ…」
「銭湯?」
『?』
「もう上がるところだったみたいで声をかけられなかったが、タオルを湯船につけるのはマナー違反だぜ」
降谷もも店主をキョトンと見つめていた。
降谷が銭湯に行くことはまず考えられず、本人も思い当たる節が全くなかった。
「まぁ次から気をつけてくれよ!それより意外と腹出てるんだな!こりゃ運動しないといけない!」
「『?』」
二人は脳内に"?"を浮かべつつ食べ終わり店を出ると車に乗り込んだ。
『零のどこをどう見たらお腹出てるって言えるの…』
ラーメンを完食してさえもぺたんこな降谷のお腹を触りながら、は小首を傾げていた。
「銭湯にも行った覚えはない…、気味が悪いな…」
『ま…まさか…!』
「どうした?」
『零のドッペルゲンガー!!』
「ドッペル?」
が降谷を揶揄うように珍しくオカルト的な事を口にすると同時に、降谷のスマホが着信を報せた。
「風見か……」
仕事の報告など二人でいる時にも風見から着信がある事も珍しくはなく、はスマホを取り出しゲームをはじめた。
―報告は以上です!
「了解した…、また動きがあり次第報告してくれ!」
―あの降谷さん、これは別件なのですが…
いつもなら締め括られるはずが通話がまだ続く様子にが降谷を伺うと、スピーカーに切り替えた。
『風見さん、お疲れ様です!』
―さん、お疲れ様です。
「風見、続けてくれ」
―杯戸ショッピングモールに一昨日いらっしゃいました?声をかけたのですが…、気づかれなかったようでして…。
『一昨日なら私と一日中ゲームしてたけど…』
「ショッピングモール?やれやれ、君までそういう事を言い出すのか…」
風見に詳細を説明すると、まさかの一言を繰り出していた。