• テキストサイズ

【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】

第7章 誘発と暴発


『…何するの?』
「交渉する間の暇つぶしだよ」
『私に落ち着いてるって言ったけど、あなた達も随分と落ち着いてるのね?交渉までも目的の一部だった?』
「顔に似合わず肝が座ってんな、オネエちゃん」

正面にいる犯人Bがナイフを手に取るとのワイシャツの胸元に刺し入れた。

『………』
「暴れるなよ、肌に傷痕なんぞ作りたくねぇだろ」

ナイフに力が加わりワイシャツが裂かれ肌が顕になりと、覆面から覗く犯人Bの口元が下品に歪んだ。

「いい眺めだな、オネエちゃん」

犯人達はシャッターの降りた銀行で警察と交渉する事まで計算内だった。
その間の暇つぶしのためにこの部屋にを連れてきていた。
にすれば5人の目が2人になり好都合になった。

「手を後ろで縛れ」
「このビニールテープでいいか」
『痕が残るのは、嫌よ!』

を後ろ手に拘束しようとする犯人Aの顎を狙い回し蹴りを入れ、脳震盪を起こし倒れる。

「クソっ!なんだおま

言い終える前に以前見た降谷がストーカーに繰り出した、犯人Bの懐へ入り鳩尾から顎を狙い肘を打ち込むのを真似ると犯人Bも倒れた。

『私に拳銃をむけていなかったのが悪い!女だからって甘く見た?』

備品倉庫のような場所にはありがたいことに犯人が拘束するために使いたかったであろう、ガムテープやビニールテープ、結束バンドなどが置いてあった。
は犯人を後ろ手にすると親指を合わせ結束バンドで固定し、口にはガムテープ、足と身体をビニールテープで縛りあげた。
犯人Bの足元に何か落ちていた。

『? この人達って…やっぱり誰か関係者なの?』

銀行の物と思われるカードキーを拾った。

『よし、あと3人!!』

気合をいれたところで、スマホの振動に気付くと降谷からの着信だった。
は他の人質と壁の角に行かなかったためスマホを取られていなかった。

『零!』
「無事か?」
『犯人は合わせて5人、今2人を拘束したところ』
「夜間窓口、場所は分かるか?」

備品倉庫には避難経路図の案内が貼ってあり夜間窓口の場所も記載してあった。

『わかる』
「内側から開けてくれ」
『すぐ向う』

は避難経路図に従い夜間窓口へ向った。
/ 299ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp