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【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】

第7章 誘発と暴発


(……どうしてこうなったの)

その日は給料日後のお約束で一万円札が飛び交い、余分に用意してあった釣り銭が不足したためにポアロの両替をしに銀行へ来ていただった。

カウンターには窓口の行員に拳銃を突き付けた1人の男、このフロアに繋がる出入り口に計4人の見張り、覆面を被りそれぞれ拳銃を所持した男達の合わせて5人による銀行強盗の現場に居合わせていた。

ポアロの日はさすがに武器装備のないは"あの癖"で考えていた。
両替はどれだけ混雑し時間がかかったとしても15分程でポアロには戻れる。

(あと15分以内に梓さんが出勤するから、25分以内には異変に気付いた零がここに来る)

「――――、――んのか!おい!!」

銀行強盗に肩を掴まれた。

『え、はい?』

顔をあげると銀行強盗の犯人と視線が合う。

「お前……銀行強盗に居合わせてるのに、ずいぶんと落ち着いてるな…」

ふと周囲を見渡せば人質達は壁の角に集まり、だけ待ち合いの長椅子で足を組み腰掛けたままだった。

「しかし……あんた、えらい美人だな…」
『…え?』

犯人の顔は覆面ではっきりと見えなくても、その中は下卑た表情をしている事は取って見えた。

その時、外からサイレンが聞こえ始める。
これはにとって計算外で、普通に考えれば通報された警察の到着が早いのは分かり切った事だった。

犯人達は全てのシャッターを降ろさせる、籠城になる可能性がある最悪のパターンに陥っていた。

「お前、こっち来い」
『痛っ…何?』

の腕を掴み立ち上がらせる犯人Aと、それに気付き他の仲間に耳打ちをし近付いて来る犯人B。
犯人A.Bに両サイドを抱えられるように奥へ奥へと進んで行く。
おそらく一般客は足を踏み入れるはずのかない通路を通り奥の部屋にたどり着いた。
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