【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】
第6章 純黒と悪夢
ピーーーーー!!
電子音とともに爆弾の文字盤には―Reception off―と表示された。
降谷が爆弾解除を終えた。
「やった!ふぅ…ギリギリだったな!」
黒いヘリの中で降谷によって解除された爆弾の起爆スイッチをほぼ同時刻で押すジン。
がカチカチと音を発するだけで一向に爆発しない爆弾。
"ふっ"と笑いスイッチを踏み潰す。
「公安か…」
ジンの口が大きく弧を描く。
「浴びせてやれ、コルン。弾丸の雨を」
「こうでなくちゃね!やっちまいなコルン!」
ヘリから弾丸の雨が彼女達に降り注ぐ。
『走って!早く!』
「逃げて!」
3人は走り出し、壁に隠れる。
「奴らの狙いは私」
スカートのサイドを割き立ち上がるキュラソーに続き
『撹乱した方が良いでしょ?先に行くわ』
ニヤッと笑い立ち上がり結いていた髪を解く
「まさか囮に!?」
「あの子達を『頼んだわよ』」
は走り出す。
「だめよ!2人とも殺されるわ!」
の影を先にとらえたホルン。
「この動き!このフォルム間違いねぇ!キュラソーだ!」
の思惑通りに進んだ。
髪の長さと身体能力の高い動きで欺く事ができた。
(少しでも時間を稼ぐ!)
狙いを定め撃ち始める。
弾丸がを襲う。
「後ろにも同じ動きが!どっちがキュラソーだ!」
一瞬止む銃撃、ジンが影を見つめる。
「最初の影は…子猫、ミスティーだ。フォルムが全然違うだろう。ミスティーはもっと肉付きが良い」
「なんでミスティーが!?って肉付き!?」
「どこに目を付けていやがる…コルン」
「え…」
「キュラソーを狙え!!」
また降り注ぐ弾丸の雨は狙いであるキュラソーに移った。
『はぁっはぁっ…キュラソー…』
肩で息をしながら自身から遠のく銃撃の先を眺めた。