【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】
第6章 純黒と悪夢
降谷が公衆電話から風見に連絡を取る間に、は停めてある車を取りに行き、降谷を乗せ水族館を目指す。
「なぜ、あそこに?」
『えっと…』
が言葉を濁した。
降谷は大方予想が付いたため追求しなかった。
「…いやいい。助かった、ありがとう」
『ううん、無事で良かった。本当に』
水族館に到着し入り口付近に車を付け、降谷の胸元を引き寄せ唇を合わせる。
『気をつけて…』
「あぁ、は首をつっこむなよ?」
『…うん』
降谷からに口づけると車を降りすぐに走り出した。
も駐車をした後に走り出しSTAFF ONLYの扉を開け入っていく。
少なくとも彼の危険が及んでいる事から"首をつっこむなよ"は聞き入れるはずもなかった。
降谷はスタッフの作業着を拝借すると袖を通した。
観覧車の内部に入り込み頂上まで上がると赤井が現れる。
「ここに居るって事は……、身動きの取れない俺の元にを連れて来たのは、やはりあなたの仕業でしたか」
降谷は"FBIにキュラソーは渡さない"と赤井に殴りかかり、赤井も応戦した。
その頃コナンは車軸に大量に付けられた爆薬を発見し配線を追っていた所でと合流した。
は爆弾がある消火栓の取手にトラップが仕掛けてあると思う事をコナンに伝えた。
コナンは赤井をは降谷を探しにそれぞれ走り出す。
は降谷の声がする方を見ると真下に手摺に背を当て仰け反った降谷が見えた。
体勢を立て直したのを確認すると、真下の手摺に飛び降り降谷の真後ろに立つ。
「「!?」」
二人とも驚いた顔をしたが、降谷の肩に両手をつき頭上を宙返りし二人の間に仁王立ちする。
『何してるの!2人とも!!!』
2人を怒ると、の声が聞こえたコナンが下から顔を覗かせ、爆弾と爆薬の説明を降谷と赤井に的確にする。
赤井は車軸の爆薬を確認しに出た。
3人は消火栓前まで行き、降谷が形状を確認しトラップから外す。
「安易に開けなかったのが正しい選択だったよ、トラップだ」
『さんが見つけたんだ』
「なんとなくトラップかなって」
の"なんとなく"の原理は全く不明だが、これも"感覚"による物かと2人は思った。