【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】
第6章 純黒と悪夢
東都警察病院へ着いた降谷は"バーボン"と呼ばれ、が水族館の医務室で見た金髪の女性に拳銃を向けられていた。
"バーボン"はノックと疑われていた。
拳銃を突き付けたまま
「子猫ちゃんはしっかりゲージに入れておきなさい。彼に連れて行かれちゃうわよ?」
子猫ちゃんとは恐らくの事で彼はまさか"ジン"かと察する。
「立ち話も何だし、場所を変えましょう?」
「それが組織の命令と言うなら仕方ありませんね」
降谷はその金髪の女性を車に乗せるとどこかへ向った。
のスマホに着信が入る。
赤井からだった。
「地図を送る、サイレンサーを忘れずに来い」
返事も聞かず通話は切れる。
FDと拳銃にサイレンサーを装着し、緊急事態だと指定された位置まで車で急ぐ。
工場地帯のような場所に着くと赤いマスタングの隣に停める。
『秀一、どうしたの…?』
「彼が捕まっている」
『誰に!?』
「ジン達だ」
の顔が強張る。
落ち着かせるようにの背中をトントンと叩く。
『無事なの?』
「ああ。仕掛けるタイミングはまかせる」
『わかったわ』
到着すると赤井とは二手に別れ進む。
柱に腕を通し手錠で括られている彼と女性がいた。
女性は既に左肩を撃たれていた。
は物陰に隠れ機を伺う。
(あいつが"ジン"ね…あとあの金髪は…)
ジンを"見た"のは記憶以外ではじめてだった。
一緒にいる金髪の女性は、医務室で覗いていたと思い出す。
どちらがノックか、二人ともノックかと一方的な話が進められ、カウントダウンがはじまる。
60 …30 …15 …5.4.3.2.
「先ずは貴様だ!ゼロ、バーボン!!」
(させない!)
梁にぶら下がるライトの繋ぎ目を撃ち照らされている照明の上に落とした。
照明の三脚が倒れあたりは一面暗闇になる。
降谷がヘアピンで手錠を外しこちらへ来た所で、腕を引き唇に人差し指をあてた。
2人は物陰に隠れる。
降谷はがいる事に驚いた顔をしていた。
すぐにドアを蹴り開ける音が聞こえ、ジン達の意識は"バーボンが逃げた"と思われるドアに移る。
(秀一…また助けられた…借りが増えちゃった)
2人はジン達の企みを最後まで聞き倉庫を後にした。