【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】
第6章 純黒と悪夢
彼女が運ばれた医務室へ急ぐと、救急車と警察車両も到着していた。
医者から彼女の容態について説明を受けた。
医師がトレイにのせた黒いカラコンを見せる。
「さんの言う通りカラコンだったんだ」
搬送の手配が済むと警官が身柄を引き受け医務室を出て行く。
がふと視線を感じドアを振り向くと金髪の女性と目が合った。
すぐに廊下を見ると姿はきえていた。
「さん?」
『今…誰かが居たんだけど…』
すると小五郎が医務室にくる。
「俺の美しい依頼人はどこだ!?」
「お姉さんは依頼人じゃないよ」
と小五郎横を通り過ぎるコナンを追いかけ『小五郎さん相変わらず…』と残し去った。
コナンをの車に乗せ帰る。
コナンは光彦に通話をかけ、彼女の呟いた内容を確認した。
「スタウト、アクアビット、リースリングです!」
「酒の名前!?まさか!」
「さん、今日は安室さんは!?」
『今日はポアロは休み…昨日の夜から立て込んでて…』
「スタウト、アクアビット、リースリング、何か思い当たる事は無い!?」
『ごめん…私にはお酒の名前くらいしか。コナン君と同じ…』
何かを思いつめるような表情で考え込むコナン。
『ねぇ…もしかして"彼が"危ないの?』
彼女の"感覚"だとコナンは思った。
「さん一緒に来て欲しい」
言われるままに車を走らせると、随分久しぶりな顔ぶれと初老の男性の車に乗り込んだ。
『お久しぶりです、ジョディさん、キャメルさん。はじめましてミスター?』
手を差し出すと握り返され挨拶を終え、先日のお礼を伝えた。
そしてすぐ本題に入った。
組織に潜入していた各国の諜報部員が次々と暗殺された事を聞かされる。
昨晩、公安に忍び込みノンオフィシャルカバー【ノックリスト・通称NOC】を奪った組織の"彼女"が赤井が撃った車に乗っていた"彼女"で、銀髪で記憶喪失の"彼女"の事だった。
【ノックリスト】が漏れる事で世界は混乱に陥るが、にとっては世界などどうでも良かった。
『やっぱり…、彼が危ないじゃない!!』
「さん…」
『コナン君!どうすれば良い?彼を守るなら何でもする!』
「でも…さんも危ない立場だって忘れないで…」
『…わかってる』