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【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】

第6章 純黒と悪夢


観覧車へ向かい移動していた博士達だったが、コナンが気付くと既に高い建物にいた。

「おーい!コナンこっちこっちー!!」
「危ない!元太君!!」

トラベレーターから身を乗り出した元太は迫る柱に気づかずにぶつかり、その反動で高所から落下してしまった。

『ここからじゃ間に合わない!』

もコナンも駆け寄る。

すると彼女が一早く飛び降り助けに入った。

高い所からなだらかなラインの柱へ飛び移り滑降し、勢い良く飛び込むと元太を抱き止めた。
元太を庇うように転がり無事に下りた。


その光景を見つめた灰原の表情が強張った。
恐らくと同じ不安を抱えていた。

(あの身体能力は普通の人間の"それ"じゃない……)

連想する事は一つ。
は灰原の手を握った。



一部始終を見ていたスタッフに医務室へ案内され手当を受ける博士達をは外で待った。

出て来た灰原の顔は強張ったままだった。

「さん少しいい?」

コナンと灰原に呼ばれベンチに腰を掛ける。
組織の人間のナンバー二と疑う灰原の話を黙って聞く。
灰原が知るナンバー二の情報が"義眼"らしく彼女のオッドアイと身体能力を疑っているようだ。

「あなたもよく知っているでしょう?組織のナンバー二、ラム」

コナンの表情も強張った。
記憶のないと違い、知っている灰原は恐怖に頭を抱えた。
は一つだけ気づいた事を伝える。

『でも彼女の黒目はカラコンだよ?』
「本当に?」 

うなづくから視線を移したコナンは焦りの表情を浮かべた。

「おい、あいつらは!?」

コナンの声に二人も振り向くとベンチに居たはずの子供達と彼女の姿は消えていた。

『まさか…観覧車?』
「あの子達…乗りたがっていたわ!」

するとコナンに着信が入る。
すでに観覧車に乗り込んでいた一行からだった。
頂点に着くと彼女が頭を抑えながら何かを呟き倒れたと焦る声がスマホから漏れた。

光彦は倒れると同時に彼女の呟いた言葉を聞き取れる分だけメモに残していた。


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