【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】
第5章 偶然と必然
ここ最近になり戻った記憶や少しの情報を頭の中で整理するは彼に伝えるべきか悩んでいた。
まるで"あらすじ"を語るような記憶と情報が彼にとって非情に面白くない聞くに堪えない話で、尚かつ彼に関する事は何一つ思い出せていないのだから…。
この"あらすじ"を語るにあたり、彼等の存在を隠しながら話すのは骨を折るものになる。
降谷に話す前に"頭脳"を借りようとコナンに相談する事にした。
工藤邸で落ち合うことになった。
また駐車場をあけ待っていたコナンと共に中へ入ると、ソファに腰を掛け紅茶を出される、いつもの流れだった。
『またしても急にごめんね』
「気にしないでさん、こっちの事情もあるから悩ませてごめん」
話を続けると、何故か工藤邸に降谷が侵入し赤井の正体が明るみになった事を聞いた。
『…え?なに?侵入って??』
「1人で来たところを見ると組織の人間として来た、という所か」
『…そう、迷惑をかけてごめんなさい』
「が謝ることではない」
糸が絡まり合い過ぎてしまった彼等の関係性には頭を抱えた。
「だからさん、赤井さんの話は伝えても大丈夫だと思うよ?」
「心底嫌な顔はするだろうが…」
『拳銃突きつけ合う仲だもんね…』
それがコナンの言う大丈夫なのかはいささか不安は残る。
しかし、いつまでも話さない訳にはいかず、隠して話す事が少しだけでも減るのは有り難いと思うだった。
『近いうちに話してみる…内容が内容なだけに…』
「そうなれば…いつでもここに戻ればいい」
『ふふっ、ありがとう。…そうならない様に願うしか』
コナンは大人の恋愛を垣間見た気がした。