第1章 これはきっと何かの間違い_
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パパラパパラ
そんな起床時のラッパの音で目が覚める
まぁ、三年もいるとなる直前から流れるスピーカーからのモスキート音で目が覚めてしまうんだけどね…
「ん〜!」
伸びをしながら横を見ると新入生はまだ寝ていた
まぁ、当たり前か
シーツを畳みつつ志織と共に新入生への方へ向かう
「おはよう」
肩を少し揺らすと、んっ…という声があちらこちらで聞こえる
「朝…ですか…?」
「うん、さっき聞こえたラッパの音で毎朝起きるんだよ」
起き抜けの状態の質問に対して優しく受け答えをする
あくまでまだ、お客様だから。
シーツの畳み方を教えながら毎朝恒例の乾布摩擦をする為、舎前へ向かわせる
既に、ほとんどが着いており、その中に坂木たちもいた
そしてあいつも戸惑いながらもその場にいた
なんだ、元気そうじゃん
少し安心しつつ乾布摩擦を終える
舎内清掃や朝食が終わり舎内の説明が始まる。
洗濯室や乾燥室の説明を一通り終え、私たちは部屋に戻ってきた。
新入生は真希たちと談話してる
うーん、行くなら今かな…
バレないようにしたいがやっぱり心配な事には変わりない
話したい事も沢山あるし…
「ごめん、ちょっと抜けるね」
部屋っ子と志織たちにそう告げ、私は115号室に向かった。
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