第4章 学んだこと_
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「な…なぁ…もしかしてだけど、俺たち外出できないとサブ長も外出できない…?」
ボソリと同室である東堂が呟いた
「…連帯責任…?」
「いや、まさか…ぇ…」
多分、この場にいる全員が思ったであろう
防大なら有り得ると。
もし、外出できないとなれば本当にゴリラが暴れるぞ…
「何としてでも外出するぞ!」
急いで、部屋に戻り、割れ物を扱うかのように静かに扉を閉める
こんなところで反省文とか書きたくないからな。
「お互いの合格しているところを生かそう!」
とりあえず、自分ができている所を他人に教えるという所から俺たちは始まった
四学年のズボンの折り目は、もっとビシッとしてたな…
ズボンのプレスをしつつ、そんな事を考えていると沖田が俺の元にやってきた
「近藤くん、プレス上手っ!
コツ教えて欲しいな…
僕、苦手なんだよね」
「むしろ、俺のやってほしいわ」
「…よしっ!プレス1回100円だ!」
そういう所が目に出てるって?
ん?なんか言ったか?
沖田が苦笑いをしているが、俺には何故苦笑いしているのか分からずにいた。
プレス後は、全員で腕がおかしくなるまで靴を磨いた。
お互い、ペアになり制服についているホコリのチェックも行い、襟章の磨き具合も確認した
「近藤、これ使え!」
そう言って、目薬を渡してくる原田
少しでも、目の輝きを誤魔化す為、目薬をさす。
「よし!完璧…のはず…
シワができないようこのままずっと、時間まで同じ姿勢で立っていよう!」
「そうだな!」
「臨時外出点検を一〇三〇に実施する!」
「よし!行くぞ!」
「シワを作らないように移動するんだ!」
ドタドタと走りながら舎前に急ぐ学生たちの横を、俺たちはロボットのように歩いていた
そしてついに、外出点検が始まる。
俺たちの姿を見るなり、先輩たちは頷いて前を向いた
「よしっ!外出許可、二七名!」
「「「っ…よっしゃぁぁぁぁ!」」」
と、声を上げたら即指導の対象になるので、ここは心の中だけにしときましょう。
全然嬉しくないですよ〜という顔をしながら、俺たちは前を向いていた
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