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【あおざくら】 君の夢が叶うまで_

第3章 目の付け所_






日夕点呼が終わり、自習時間となる

唯一、私が心を休める時間だ



本当は22時頃に就寝だが、許可が降りれば24時頃まで
自習をしていい事になってる




「私はもう寝るけど華保はどうする?」



『もう少ししてから寝るよ』



「じゃあ、先に寝とくね」



『うん、おやすみー』





そう言って、勉強道具を片付け部屋から出ていく志織



さて、もう少しやるか

そう思った時だった



コンコンコンと扉がノックされ、返事をする前に誰か入ってきた



一学年はもう寝てるから四学年か?


そう思い後ろを向くと案の定、坂木と西脇が立っていた




『…どうしたの?』



坂木とはあの後から話してない


訓練等で一緒にはなるが、必要最低限の会話しかせず前みたいに話す事もなくなった。



大久保や西脇はそれに勘づいてるっぽいが、特に何も言ってこない



何となく、気まずく坂木の顔が見れなかった




「山下、緊急会議だ」



『は?志織もう寝たけど…』



「起きてる奴だけで行う
そいつにはお前から明日伝えとけ」



『そ、分かった』





坂木にそう言われ、私は視線を外しつつ返事をした



坂木と西脇と共に大隊週番室へ向かう


そこには、眠そうな顔をした四学年数名と大久保がいた。





『誰かやらかした訳?』



そう、一学年が寝た後に緊急会議が行われる場合、誰かが何か問題を起こした時だ。




今日一日、そんな事は聞かなかったけど…




「115号室の近藤学生が、同室の学生の反省文を手伝ってたらしい」



『ッ!』




それを聞いて、西脇がまさかうちの部屋っ子がなぁ…なんて呟いてる



へー、勇美、優しいじゃん


なんて、褒めてはいけない


これは心の中に留めとくか、今度、勇美に直接言うしかない





『なるほど、それで相応の罰を受けさせると…』



「あぁ、未だに連帯責任の意味を履き違えてるようだからな」



『…そうね…』



「__という事なのでお願いしますね」





さて、勇美。頑張ろうか



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