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【あおざくら】 君の夢が叶うまで_

第3章 目の付け所_





沖田と共に、同じフロアを一緒に掃除する


俺は床を掃き、沖田は窓ガラスを拭いてる




「おい!そこの一学年!」



沖田の掃除の仕方が悪かったのか、監視の二学年に沖田が注意されてる


可哀想に…



そんな事を思ってると、沖田を注意してた先輩はこちらを向いて“何故、教えてやらなかった!”と俺にまで注意しだした




「ぇ…?」



よく分からず、放心状態になってると監視の先輩が後ろに向かって叫んだ




「一一中隊、一学年!全員集合!」



その合図が出された瞬間、奥から、一一中隊の一学年が駆け足でこちらにやってきた




「ぇ…ちょ…は?」



そうだ、忘れてた。


連帯責任だ

一人の失敗はみんなの責任になるんだ





「腰回ーし!腕回ーし!
その場で腕立ての姿勢をとれ!
一ッ! 二ッ! 三ッ!」




周りを見ると、連帯責任に嫌気が差したのか

沖田の方を見ている学生がちらほらいた



そうか、誰が失敗したのか分かってしまうんだ。


嫌なら失敗しなければいい

それだけなんだ




「っ…」



長かった舎内清掃が終わり、やっと朝食の時間がやってくる



もちろん、食堂に向かう時も西脇サブ長の罵声を浴びながら俺たちは走ってた




「…あれ?先輩たちは?」



食堂に向かうも、そこにいるのは一学年がほとんどだった。




「もう、とっくに食べ終わって部屋に戻ったよ」



同室の武井がパンを食いながらそう答えた。



マジかよ…。早すぎだろ。

いや、俺たちが食べるのが遅いのか?


食べ始めたばかりなのに遅いのもあれだけどな…。



そう思うも、この後もやる事は山積みだ。


味もよく分からないままただ、胃に流し込んだ。




とんでもない所に来ちまったみたいだ。



でも…例え先輩たちが怒鳴り散らすようになっても時間に厳しくても…




とにかく今は一刻も早くこの生活に慣れてやる!



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