第2章 乗り越えた先に_
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「いいか!次は他の部屋を回ってアイサツしてこい!
中隊、全部の部屋長から合格貰ってこい!」
そう言われ、半泣き状態で走っていく沖田
「次!近藤!」
「は、はい!」
俺も沖田と同じようにアイサツをし、なんとか坂木部屋長から合格を貰う
だが、他の部屋では入室時の帽子や敬礼、足の角度などを言われ簡単に合格は貰えなかった。
中には、入る前から帰れ!と言われた時もあった
「っ…なんなんだよ…一体…」
ある程度、アイサツが終わり少し落ち着く事が出来た
だが、他の学生も同じ事をやらされているらしく、どの部屋も行列が出来ていた
ようやく分かったぞ
姉ちゃんが言った“頑張れ”の意味を。
俺はあの時、応援してくれてるんだ
そんな軽くにしか考えてなかった
けど…違うんだ。
本当は、この厳しい環境に慣れろって意味だったのか
お客様期間が終わった瞬間、私たちの態度が一気に変わると
姉ちゃんはそれを言いたかったんだ
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