第2章 乗り越えた先に_
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意味も分からず戸惑っていると、突然坂木部屋長がバンッ!と扉を開けて俺たちの姿を見て叫んできた
「日夕点呼!急げ!着替えろ!」
何がなんだか分からず、とりあえず急いで作業服に着替え講堂に集合する
「ッ!」
早い…
急いだつもりだったが、既に上級生たちは全員集合していた
そして、早くしろと言わんばかりに俺たちの方を見ている
姉ちゃんも整列してる上級生の前に立っていた
なんか…上級生の雰囲気がいつもと違う…?
そんな事を思っていると、坂木部屋長が点呼号令をかけた
「番号、始めぇ!!」
「一ッ! 二ッ! 三ッ! 四ッ!…ぇ…ッ五…!」
番号が言われていく中、沖田が詰まった
その瞬間、全員の前に立っていた姉ちゃんがニコッと笑った
そして、その表情のまま全員、腕立て”と吐き捨てた
「腕立て用意!!」
それを聞いた坂木部屋長が叫び突然隣にいた先輩方が腕立ての姿勢をとった
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