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暁の契りと桃色の在り処 ー香ー

第3章 夢と現


『三成、そのいやらしい目であさひを見るのやめて。』

『しかし、このような体で…』

『舐め回すようにみるなって! 斬るよ。』

『そういいながら、家康。お前も舐め回すように見てないか?』

『光秀さん! 見てません。』

『まぁまぁ、家康。三成の心配する気持ちもわからない訳じゃないからな。』

『あさひ、しっかり昼を残さず食べなきゃ、甘味やらないからな。』

「えっ、政宗ひどい!」

『じゃあ、食え。』

「だって、ご飯いつもより多いし。」

『じゃあ、甘味は俺がもらう。』

「信長様!」

くくっ、と信長が笑うと、他の武将達も笑い出した。

「食べますよ…。」

一口頬張ると大好きな味付けに顔がほころぶ。

「美味しい。」

『お前を思って作ったからな。たんと食え。』

政宗が言い終わると、武将達も食べ始める。
それを見ながら、あさひは「幸せ」と小さく呟いた。
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