第1章 戦いの後
「あ、あの、伊之助さん!?」
「あわわ、、、もしかして傷が痛むのですか?」
「とりあえず水をっ!」
3人組が心配そうに俺を覗き込む。
あぁ、痛いよ。
すごく胸が痛いんだ。
「俺、、、弱くてごめん。守れなくてごめん」
しのぶを連れ帰れなかった。
アオイを見た途端、その思いが溢れて溢れて。
「、、、弱くなんてないです。ちゃんと守ってくれたじゃないですか」
いっそ責めてくれたらいいのに。
アオイまでそう言って、俺の頭を撫でるもんだから、
「無事に帰ってきてくれたじゃないですか。それだけで十分です」
俺はその小さな肩に身体を預けて、溢れ出る涙をただただ垂れ流した。
「だからもう、謝らないで下さい。そんな顔見たくないですよ」