第4章 気まぐれエンカウンター!【フロイド裏夢】
は朝早くから起きて、キッチンで朝食の準備をする
しばらくするとユウとグリムが起きてきた。
「おはよう〜」
『おはよう2人とも』
「ん〜俺様はまだ眠いんだゾ!」
ユウの頭の上に乗っているグリムは、眠い目を擦って大欠伸をする
ユウも眠そうな顔で椅子に座る。
この寮での炊事担当は
なぜなのかというと…
『2人ともお待たせ!たくさん食べてね〜』
そう言ってがテーブルの上に並べた料理はパンと目玉焼きとサラダとコーンポタージュ、ここまでは普通だが出てくる料理はこれだけでは終わらない。
さらに追加でステーキとアクアパッツァとビーフシチューとパエリア五人前が出てきた。
「いつも言ってるけどこの量はちょっと、いやだいぶ…」
「作り過ぎなんだゾ!」
そう、はものすごい大食感。
痩せの大食いだ。
だから自分の胃袋に合わせてご飯を作れるよう炊事係を買って出たのだ。
『大丈夫大丈夫!食べられなかったら私全部食べるから〜いただきま〜す!!』
そう言ってはパンに手を付ける
がこんなに大食感になった理由は、学校にいる間常時使用してるユニーク魔法《淑女から紳士へ》(フロム・レディース・トゥ・ジェントルメン)にあった。
魔法を維持するのに体力と膨大なカロリーが必要なこの魔法は、元の女の体と変身後の男の体2人分のカロリーを摂取し続けないとすぐに魔法が解けてしまう。
彼女の魔法を維持し続けるには食は切っても切れないものなのだ
「そういえば今日はなんでもない日のパーティーなんだゾ!」
「うん、10時にエースとデュースが迎えに来てくれるって言ってたね…」
『え、そうなの?いってらっしゃ〜い』
「あれ?は行かないの?」
『………いやぁ〜、まぁ…あはは』
「コイツもの凄い食うからリドルになんでもない日のパーティー出禁されてたんだゾ!」
「え、そうなの!?」
『こらグリムッ!!』
ワイワイと賑やかな朝食を終えて2人が皿洗いを買って出てくれたからはリビングでマジカメチェックしながら紅茶とクッキーで1人ティータイムを楽しむ。
「おーい、監督生!グリム!」
10時ぴったりにエースの声が聞こえてきた。