第1章 灼熱サンシャイン!【カリム・アルアジーム/切甘】
「〜デザートはアイスクリームとフルーツの盛り合わせどっちが良い?」
隣に座るカリムがにそう聞くがの胃の中はとても食べれるような状況ではなかった。
『お気遣いありがとうございます。ですが、もうお腹いっぱいですのでお気持ちだけ受け取らせていただきます。』
「そうか〜残念!食べたくなったら言ってくれ!」
カリムは自分の分のアイスクリームをすくって口に運ぶ。
あれだけ食べてよく食べれるなぁと思いつつカリムを横目で見るは外の空気を吸いにベランダへ出た。
するとベランダにはジャミルがいた。
『ジャミル様、でしたよね?お料理とても美味しかったです。生まれて初めてお腹いっぱい食べられました、ありがとうございました。』
「そうか、それはよかったな」
そっけない返事をした後それととジャミルは言葉をつなげる
「俺はカリムの従者だから俺に様はつけなくて良いぞ」
『そうですか…では、ジャミルさんとお呼びさせていただきます。』
「あぁ…」
……会話が続かない。
しばしの沈黙ののちは居づらくなってその場を離れようとすると
「正直俺は、お前に対してカリムがまた面倒なもん拾ってきたくらいにしか思ってなかった」
『ですよね、ご迷惑おかけしてる自覚はあります。もう少し食休みしたらお屋敷を出て行きますので』
「だが、お前と一緒にいる時に見せるカリムの笑顔は嫌いじゃない。お前は、屋敷を出て行っても行く宛ても帰る場所もないのだろう?」
『はい…』
「なら、ここで使用人として働くというのはどうだ?」
『えっ…』
「カリムの弟や妹は30人を超えた。今いる使用人の人数じゃとても世話をしきれないと使用人達が嘆いていたからな」
『良いんですか?私ここで働かせていただいて…』
「カリムが拾ってきたなら仕方ないだろう?カリムのお父様には俺から話をつけておく。今日はいろいろあって疲れただろう?休むのなら部屋へ案内するぞ」
『…っ!ありがとうございます!!私一生懸命働きます!』
ジャミルはを空部屋へと案内しておやすみと告げてわかれた。