第1章 灼熱サンシャイン!【カリム・アルアジーム/切甘】
「分かった。…女、お前食べ物のアレルギーとかはあるか?」
ジャミルがに聞く。
『何でも食べられます』
「そうか、待ってろ」
ジャミルは部屋を出て行って厨房へ向かった。
「ジャミルの飯は美味いんだ!絶対お前も気にいるぞ!!」
『はい…あの、まだ貴方様のお名前を伺っていないのですが』
「ん?俺か?俺はカリム・アルアジーム!大富豪アジーム家の長男だ。よろしくな…えっと〜」
『私はと申します。人魚と人間の混血故に奴隷商人に捕まって長年奴隷として生きていました』
「そうだったのか…大変だったんだなぁ、でもここにいればもう安全だぞ!酷いことする奴なんて誰もいないからな!」
カリムがの頭を撫でるとその優しさには涙を流した。
「おぉっ!?ど、どうした!?俺なんかしたか?」
オドオドと動揺するカリムには首を横に振って違うんですと答える。
『…っ、今まで誰もそんな優しい言葉をかけてくださらなかったので…私、私嬉しくて…』
カリムは微笑んでそっかと答える。
「、今まで辛かったな。よく頑張った…これからは、好きなだけこの家にいて良いんだぞ」
暖かくて優しいカリムの手には身を委ねるように頭を差し出す。
その後出来上がった食事がカリムの部屋に運ばれてきた。
『うわぁあ…凄いご馳走』
「好きなだけ食っていいぞ!のために作らせたんだから」
『カリム様…』
「様とかいらない、カリムで良いって!ほら早く食おうぜ!」
カリムがフォークとナイフをに手渡すとは料理にがっついた。
「ハハハ!本当に腹減ってたんだな〜遠慮なんかすんなよ!どんどん食え!!」
はち切れんばかりに食べた後、数時間後にまた宴が始まってはこの日人生の中で初めてお腹いっぱいご飯を食べた。