第2章 野性味ジェラシー!【ラギー&レオナ裏夢】
話をするうちに分かったことはその女はと言う名前の大道芸人だと言うこと
だがこの女、俺の周りにいる雌ライオン達と明らかに違う
狩りをやった事なさそうだし気の強さなんてものは微塵も感じない、全くと言うほど野生味の無いは多分人に飼われていたのだろう世間知らずでのほほんとした女という第一印象。
近づいて匂いを嗅いでみてそれが確信に変わった。
に名前を聞かれて俺も自分の名前を教えた。
世間知らずなこの女のことだ、俺の名前を聞いたところで俺が王族だなんて思いもしないだろう
案の定俺が王族だと気付いてなさそうな反応だったがそれがまた俺にとって良い事のような気がした。
が言葉を紡ごうとした時チェカが森の入り口辺りから俺を呼ぶ声が聞こえた。
俺は面倒な甥っ子が来る前にその場を離れた。
ともう少し話をしたかったが、またここに来れば会えるような気がした。
翌日もそのまた次の日もは同じ場所で新しいパフォーマンスの練習をしていた。
練習するの近くの木の幹に寄り掛かって眠って昼飯を一緒に食うこの時間は俺にとっていつしか癒しになっていた。
王族、第二王子、権力争い…
といる時だけは何もかも忘れてただのレオナになることが出来た。
ずっとただのレオナでいたかった。
今夜はチェカの誕生パーティー、明日は俺のナイトレイブンカレッジの入学式…
これからは俺がここでと一緒に飯を食うことができなくなる。
何も考えてなさそうなあの天真爛漫さが今は凄く羨ましい
そばにいたい、離れたく無い…
この俺様がそんな事を思う日が来るなんて思わなかったな…
明日の夜には故郷を離れるんだ、…最後の夜を俺にくれないか?