第1章 灼熱サンシャイン!【カリム・アルアジーム/切甘】
「よっし!これで一件落着だな!!さぁ2人ともスカラビアに戻ろう!そんでみんなで宴をやるぞ〜!」
カリムはとジャミルの腕を組んでグイグイと引っ張り小走りで先導する
「ちょ、カリム引っ張るなよ」
『わわっ、カリム様〜!』
3人はスカラビアに戻った。そしてスカラビア寮生とは宴の準備に追われた。
スカラビアのホリデー前日のこの日はオクタヴィネルとオンボロ寮を招いた盛大な宴を開催することができた。
「で、カリムさん?
今回のさんの食費と私達の労働に対する対価のお話ですが…」
宴の最中にアズールがカリムに交渉をしてきた。
すると、ジャミルが2人の間に割って入る
「アズール!カリムにたかろうとするの辞めろ」
スカラビアの寮生達は「そうだそうだ!」「ジャミル副寮長!そのタコ野郎にもっと言ってやってください!!」なんていうヤジを飛ばしてくる
ムッとしたアズールはゲスな笑みを浮かべてジャミルの耳元でささやく
「おや、たかるだなんて人聞きが悪いですねぇ…それにいいんですか?モストロラウンジの売り上げの10%を、学園長に上納しに行くときにうっかりさんがジル・アギーラという男性に成り済ました女性である事を話してしまうかもしれませんよ?でも仕方ありませんよね?うっかりですからねぇ〜」
「ゔっ…」
ジャミルは少し顔をしかめた。
アズールはもう一押ししようと思ってリーチ兄弟に目配せをする。
それを察したジェイドは黙って頷いてアズールに続く
「あ〜あ、誰かさんの洗脳で豹変したカリムさんのせいで落ち込んでたさんが脱水症状と栄養失調併発してて大変だったんですよ?ホリデー潰してまで頑張って看病したのに…しょんぼり。」
「クマノミちゃんにご飯食べさせたから今寮の冷蔵庫空っぽだしぃ……しょんぼり」
ジェイドとフロイドの追い討ちしょんぼりを見てジャミルは余計に顔をしかめる。
こいつら絶対そういうタイプじゃないだろ!
ジャミルがそう心の中で叫ぶと同時にカリムが口を開く
「そうだったのか!を助けてくれてありがとうな!食費と労働の対価だっけ?いいぜ!宝物庫の中のものいくらでも持ってってくれ!」
「カリムそれはダメだろ!?」