第1章 灼熱サンシャイン!【カリム・アルアジーム/切甘】
オクタヴィネル寮、モストロラウンジ
ガチャ…
モストロラウンジの扉が開く音がしては3人が帰ってきたと思い扉の方を振り向いた
『おかえりなさい3人とも!』
だが、振り向いた先にいたのは2人。
カリムとジャミル。
カリムにまだ恐怖心を抱いているはモストロラウンジの裏口へ走り自室を目指した。
「あ、!待てよ!!」
カリムはジャミルの手を引きながらを追い掛ける
は追いつかれる寸前に自室に入り込みバタンと扉を閉めた。
「なぁ!『私、怖いカリム様は嫌いですっ!!』
カリムの言葉を遮っては開口一番そう言い放った。
がカリムの言葉を遮ってものを言ったのはこれが初めてのことだったから2人は驚いた。
『カリム様が居ない時間は今まで受けたどんな拷問よりも辛かったから使用人のアギーラさんになりすましてここに来ましたが、カリム様にお会いしてからの方がもっと辛くて…貴方に会いに来なければよかったと何度思ったことか…!
ここに何しに来たんですか?貴方はまた私に暴言と暴力を振るうのですか?
…あんな思いするくらいなら私はっ…貴方に出会いたくなど無かった!!』
「お、落ち着いてくれ…」
今まで自分に怒りの感情をぶつけてくるを見たことがなかったカリムはすっかりタジタジになっていた。
「、俺達は謝りに来たんだ!お前に危害を加えないから…ここを開けてくれないか?話をさせてくれ」
「ジャミル…」
意外にも冷静にに交渉を求めたのはジャミルの方だった。
「本当に申し訳なかった!!今回のことは全部俺が悪いんだ!カリムに離れさせて勉学に打ち込ませる為に今回俺のユニーク魔法を使ってだいぶ強引な手段を取ったんだ!」
それから先はカリムがに今までの自分たちの事やジャミルのユニーク魔法について話した
「…というわけだから、俺はもう2度とあの時みたいにを傷つけたりしないし暴力を振るう事もないんだ!信じてくれ」
そこまで言ったところでようやくは扉を開けた。