第1章 灼熱サンシャイン!【カリム・アルアジーム/切甘】
「えー、めんどくさ…けどいいよぉ〜」
フロイドはタオルをもらっての顔をまず拭った。
「涙と鼻水で顔面ぐしゃぐしゃ〜…うへ、タオルに鼻水ついた〜
汚っ!」
の状態を実況しながら身体を拭うフロイドはこれはこれで楽しそうにしていた。
『………カリム、様』
「ん〜ラッコちゃんがどうしたのー?ねぇクマノミちゃ〜ん!」
フロイドがの顔を軽く掌でペチペチ叩く。
「フロイド、何やってるんですか!相手は病人ですよ?」
ジェイドはスポーツドリンクの入った2リットルペットボトルを4本持ってきてコップに移したものをに飲ませる。
「大丈夫ですか?さん…ゆっくりで良いですから飲んでください。貴方はただでさえ普通の人間より水分が必要な身体なんですから」
水分を補給したことによりの意識が戻る。
『んっ…ジェイド、先輩?ここは?』
「モストロラウンジです、鏡舎で貴方が倒れてるのを見かけて私達がここまで運びました。」
『そう…ですか、お手数をおかけして申し訳、ありませんでした』
「今アズールが食事を作ってくれています。少しでも何か食べてください」
『……申し訳ありません。今はそんな気分には』
「……声が随分しゃがれていますね、カリムさんと何かありましたか?」
ジェイドがそう言うとはビクッと今までに無いような反応を示した。
『何故、それを…!?』
「クマノミちゃんうなされてたよ〜?ラッコちゃんの名前呼びながらさ!」
『…ラッコ?』
「カリムさんの事です。フロイドは海の生き物に因んだあだ名をつけるのが好きなんです」
「あはっ」
アズールが出来上がった食事をの寝てるソファーの前のテーブルに並べる
「とりあえずまずは食べながらお話しを伺いましょうか」
イカスミパスタ、シーザーサラダ、コンソメスープなんかが並んでいてどれも食欲をそそるものばかり
今はそんな気分では無いと言っていただが、お腹は限界を既に超えていた為ゴクリと生唾を飲む
「好きなだけ召し上がってください。貴方のために作りました」
アズールのその一言を聞くとはいただきますと言ってご飯にがっついた
初めてカリムと出会って食事をした時とデジャブを感じた