第1章 灼熱サンシャイン!【カリム・アルアジーム/切甘】
馬車に乗ってナイトレイブンカレッジに着いた達新入生は、鏡の間にいた。
なんでも、鏡が魂の資質を見定めて生徒の所属寮を決定するとのこと。
「俺サバナクロー寮行きたいな、レオナ寮長カッコいいし!」
「スカラビア寮だろ!スカラビアのカリム寮長凄い面倒見良くて優しいからな!」
新入生のみんながこう話してるのを聞いたは自分も絶対スカラビア寮に入りたいと強く願った
だが、その願い虚しく鏡はの所属寮をオクタヴィネル寮にした
魂の資質と言っていたがにはオクタヴィネル寮になった理由に少し心当たりがあった
それはが人魚と人間の混血だから
それ以外には考えられなかった
カリムと同じ寮に所属できなかったことは自身とても残念だったが、同じ学校にいる限りまだチャンスはあると思い諦めてはいなかった
入学して数週間後…
「あ〜クマノミちゃんはっけ〜ん!ねぇねぇ、君もオクタヴィネル寮生でしょ?放課後は働かなくちゃアズールに怒られちゃうよぉ〜?」
授業が終わって寮の自室に帰ろうとしたときアシンメトリーな髪型でオッドアイ、190cmを超える長身の男が話しかけてきた
『クマノミ…?』
「そ、君のこと〜」
「フロイド!こんなところにいたんですか」
に話しかけてきた男と良く似た男、正確にはアシンメトリーになってる部分が逆になった男がきた。
「貴方は新入生のジル・アギーラさんでしたね。僕はジェイド・リーチ、隣にいるのが双子のフロイドです。」
「あはっ、よろしくね〜クマノミちゃん♡」
「ジルさん、この寮ではアズールがモストロラウンジというお店を経営しているのはご存知ですよね?」
『はい、さらっと説明だけは聞いていますが?』
「寮生は放課後や昼休みにモストロラウンジで働かなければならないのです。貴方も今日シフトに入っていますのでサボりは困ります」
『え、シフト?』
そんなもの提出した覚えがない上にこの後カリムを探しに行こうと思っていたは開いた口が塞がらない
「さぁ、行きますよ」
「いこいこ〜」
長身の双子に挟まれたは捕まった宇宙人の如く2人に引き摺られて行った
オクタヴィネルに入った瞬間放課後の自由時間など皆無だとこの時知った