第1章 灼熱サンシャイン!【カリム・アルアジーム/切甘】
カリム様と初めて会ったのは、灼熱の太陽が照りつけるとてもとても暑い日
奴隷の私は奴隷商人から逃げていて、途中自分の足枷に躓いて転んだ私は奴隷商人に鞭で打たれて暗くて冷たい牢屋へ逆戻りする事を覚悟していた。
そんな時、カリム様が割って入って私に水を飲ませて私を買って助けてくれた。
太陽の逆光で顔が見えなかった貴方は太陽のような笑顔で笑う人で、私が今まで知らなかった贅沢を教えてくれた。
そして私は貴方の過去と悲しみを知った。
貴方の笑顔はその過去と悲しみを乗り越えた先にあったものだから、そんなにも眩しいくらい強くて優しいんだね。
ねぇ、カリム様。
私は太陽が好きです。
太陽があるうちは貴方と長く過ごすことができるから…
でも今は太陽が大嫌いです。
貴方と私の時間を奪っていくから。
また太陽が昇って沈むときには…
もう貴方はこのお屋敷を出て行ってしまうから…